(松倉, 他 1998) 自閉症と抗不安薬

小児期の行動異常に対するロフラゼプ酸エチルの効果(原著論文)

Author:松倉誠(熊本大学 医 小児発達), 大谷宣伸, 木村重美, 他
Source:小児科臨床(0021-518X)51巻3号 Page459-464(1998.03)
Abstract:患者16例に抗不安薬であるロフラゼプ酸エチル(LOF)の投与を試み,その有効性を検討した.患者の診断は自閉症11例,多動症候群2例,広汎性発達障害2例,精神発達遅滞1例であった.総合効果判定では著効2例,有効10例,やや有効3例,無効1例であった.症状別では多動,パニック,睡眠障害に有効率が高く,興味の偏り,言語発達遅滞は半数に改善が認められた.軽微な副作用(興奮,筋緊張低下等)が4名に見られたが,重篤な副作用は見られなかった

多動、パニック、睡眠障害には有効性が認められた。

ロフラゼプ酸エチル
メイラックス