2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

(Kohnert 2010) SLIバイリンガル児の特徴

バイリンガルには特発性言語障害が生じやすい。しかし、早期の診断方法は確立されていない。本稿ではSLIバイリンガル発症時の特徴をレビューし、早期診断の可能性に関して論じている。ただし、現時点ではSLIバイリンガルと「一時的セミリンガル」とを小児期…

(Cleave, et al. 2010) SLIバイリンガルの談話能力

談話能力の評価は、SLIバイリンガルの診断に有効な可能性がある。しかしこの研究で比較しているのは「モノリンガルSLI」と「バイリンガルSLI」であり、「正常バイリンガル」と「バイリンガルSLI」の鑑別に有効かどうかはこの結果からはわからない。 J Commun…

(山内 2008) 早期英語教育と言語障害

早期英語教育による言語障害に対し、遊戯療法が有効であった。 早期英語教育によって表出性言語障害となった幼児に対する遊戯療法の効果(The Effect of Play Therapy on a Japanese Child Suffering from Expressive Language Disorder Brought on by Early …

(Jordaan, et al. 2001) バイリンガルと言語障害のタイプ

もともとの言語障害のタイプが、バイリンガルとしての熟達度に影響するという研究。言語発達障害はバイリンガルになりやすいが、特異性言語障害はバイリンガルになりにくい。ただし2例による症例報告なので、解釈にはより大規模な調査が必要だろう。 Folia P…