バイリンガルは就職に有利か?

バイリンガルが就職に有利かどうか、考えてみました。有利な条件としては、以下のような場合が考えられます。一つづつ考えてみましょう。

バイリンガルではなくてはできない職業

職種はかなり限られていますが、これは確かにあるでしょう。業種が限られている分、門戸は狭いでしょうね。あまり選択の自由もないので、その職種に本人が適合するかどうかも問題となります。英会話業界も、かなり厳しい状況ですし(そもそも英会話業界は日本人バイリンガルは敬遠されやすいらしいし)。本当に有利なのかどうかは、正直微妙ですね。

バイリンガルのほうが有利な職業

昔はそのような事例も多かったようです。でも今ではあまり期待できないようです。

留学して箔をつけたら「帰国して高給取りになれる」のは大昔の話。
日本の社会は、未だに学閥社会(先輩・後輩の人脈) がモノを言うのではないでしょうか。
結局は、学位を生かしてキャリアを築きあげた人は少なかったのです。
下手をすると、帰国後の仕事を見つけるのも容易ではありませんでした。
MBA修士号を隠して秘書の仕事をしている人も、 ブランクがある分だけ給料が低くなってしまった人もいます。
ソフトバンク孫社長のような成功者は、留学生10万人のうち1人くらいでしょう。

海外で就職する場合

問題は、永住権や就労ビザが取れるかどうか。こんな例がどのくらいあるかは知りませんが、ひどい話です。

一番悲惨なのは、「ビザを申請してあげる」という甘言につられて、プラクティカル・トレーニングの1年間だけ安月給で働かされた挙句、スポンサーを断られて泣く泣く帰国した人たちでしょう。

また、グリーンカード当選の詐欺もいまだに横行しているようです。こんなメールが来たら要注意。

U.S. Department of State sent this message to satomi xxxxxx (xxxxxxx@nifty.com)
Your registered name is included to show this message originated from U.S. Department of State.
Congratulations, you've won !
Dear satomi xxxxxx ,
Congratulations on winning a United States Permanent Resident Card through Diversity Visa Lottery. Follow the instruction below to pay the processing fees
and start the integration process in the United States as soon as possible.

いずれにせよ、バイリンガルだからといって就職が劇的に有利になるわけではなさそうです。